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BrenGun

Interview | KLACK - Cure 29 (Japanese)

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Kanji thanks to @peffy

 

KLACK CURE 29


Damn the hypocrisy


夏に3ヶ月連続で行われた「エセロック撲滅GIG」の続行が決まった。主旨がしっかりしないイベントが多い昨今、彼らは不満を晴らす場を作り、ROCKを追究していくという姿勢には成長が見える。このエセロック撲滅GIGの意味する物をもう一度改めて彼らに聞いてみた。このインタビューを読んで、もう一度ROCKというのもを考え直してみてはどうだろうか。


―初めにテーマの「新しい物・古い物」についてお伺いしたいのですが。

u 古い物しかないよ。新しい物なんてない。身に付けている物から生活している必需品まで全部古い物。

神谷聖也(以下:聖也) 要は化石みたいな事話せばいいの?

柳橋昌亜(以下:昌亜) 化石の話は違うだろ(笑)。

u 今、家に聖也の履いていた古い靴下がずっと置いてある。いつ取りに来るの?

聖也 いや、要らないから。

昌亜 いちいち新しいとか古いとか考えないよ。

聖也 古い物って言ったら、今履いているパンツ。1ヶ月位同じパンツを履き続けている。新しい物っつったら、新しいパンツが欲しい!

烈 古い物…? 今、家が無くなりそう。そんなとこ…。

昌亜 どんなとこだよ(笑)。

―では本題にいきたいんですけど、来年の1・2・3月に「エセロック撲滅GIG」が決まったとこの事ですが、その前に前回、7・8・9月に3ヶ月連続でやってみてどうだったか聞かせてもらえますか?

u やっぱり、俺らと同じ思いを持ったバンドが集まったGIGだから、得るモノが凄くあったし、刺激にもなった。

昌亜 そこで終わらずに次に繋げる予定は無かったんだけど、それをやり続ける事によってまたエセロック撲殺GIGの意味がもっと伝わればいいかなって。

u 3回だけじゃ足りなかったんだよ。まだまだ不満はいっぱい出てくるから。あ!新しい物は不満だ!

昌亜 何良いこと言ってんの(笑)。

聖也 まぁ、話戻して∀NTI FEMINISMと合同主催で一緒にやったんだけど、自分の未熟さに気付かされたね。

昌亜 おせーよ(笑)。

聖也 結構、自信過剰なんで、俺いけんじゃん! って思ってたけど、甘いなって。

―それはGIGに対してですか?

聖也 ライブで伝えるっていう姿勢に対して、凄い勉強になった。考え方とか意志は変わらないけど、ライブに対する姿勢が変わって、これからの糧になったね。

烈 得るモノが大きかったし、これからも俺らは思った通りのGIGをしていくだけ。

―他の出演バンドの方たちと交流はあったんですか?

u 無いよ。友達も出来ない…(笑)。

聖也 楽屋とかではちょっと喋ったけど。SKBさん(QP-クレイジー)とかやっている事がやんちゃだった。

u でも話してみて自分らより凄い考えているんだなって思った。自分達はまだまだ歩き出したガキだなって。

聖也 …それ、ちょっと分かりづらい(笑)。

u 未熟者だなって思ったって事だよ。

昌亜 夏に丁度、このGIGをやっている時に1stアルバムが出て、今までのKLACKって音楽に対してそこまで重要性を持っていなくて、下手でもバンドは出来ると思っていて。でもそういう中でこのGIGで色々なバンドと接したり、観たり、曲を聞いたり、少なからず音の面でも刺激を受けた。1番うちらが困った事っていうのがアルバム作っている時に表現したい事を表現出来なかった事だったりして、その中で技術とか知識とか演奏面とかでも他のバンド観てて、最低限、表現する力は無いといけないんだなと思った。だからといって、早弾きをしたりはしないけど。とにかく色々な所で再確認出来た。

聖也 大きな成長に繋がったと思うよ。

―そしてまたこのGIGを行うという事で、改めてこの「エセロック撲滅GIG」を行う意味を聞かせてもらえますか?

u ROCKっていう元々の意味を持ってないバンドが多いと思うから、それはおかしいんじゃないかって。本来のROCKっていうのはそうじゃないだろっていう思いでやっている。

聖也 まぁ、俺らが考えるに、売れたい、もっと人気が出たいとか、お客さんと一緒に盛り上がる事を1番に考えて、それをROCKだなんて言っているのが腹立つね。だから自分達の意志を伝えることを重視に活動しているバンドを集めてやるのがこのGIGなんだよ。

昌亜 自分達が伝えることを持ってライブをするっていうのがうちらの求めるROCK。前に言ったんだけど「無心でステージに立つ」っていうのがKLACKの持っているスタイルだから。

烈 何かを得るための音楽をする事がROCKだと思っているバンドが多いと思うから、それを破壊する為っていうのと、ROCKバンドとして聞くものの表現をする場がこのGIGだよ。

―KLACKが考えるエセロックとは?

u 欲重視なバンド。売れたい、モテたいを目的で商業的なバンド。それがエセロックだと思う。俺らは、そういうの見ているとムカツクし、そういうのブッ壊して滅茶苦茶にしてやりたい。

聖也 本当に伝えたいモノがあってやってんのかなって疑問が出てくる様なバンドばっか。エンターテイメント的なノリのバンドがいっぱいいて、音楽チャートの上位にいたり。そういうのをROCKって呼ぶなって思う。

昌亜 そこにエセを感じるんだよ。

聖也 別に俺らが本物のROCKだって思っていないんだけど。

u でも自分らは正しいと思ってる。周りから見てどう思われるかは関係無いし。気にくわないんだったらくたばっちまえよ。

―ちなみに色々なバンドとか観に行かれたりします?

u たまに知り合いのバンド観に行くけど、何だ、こいつら。観てらんね…って感じで後ろで寝てたりする。何も面白くないんだよ。客と一緒になってニコニコしているのを見てて、今ここで爆発とか起こったら面白いのになって思う(笑)。

聖也 何か、変に親近感を持たせようとしているっていうか、こびている感じがしてやなんだよ。俺はストーカー的にこっそり見て、あざけ笑っているんだけど(笑)。別にそいつらが間違っているっていう否定は無いんだけど、それをROCKだって言ってたら気にくわない。往復ビンタ並みだよ。

昌亜 (笑)。凄いな、往復ビンタで良いんだ。でもうちら以上にバンドに対する姿勢とか伝えたいモノを持ってやっているバンドは中にはいるよ。そういうのは凄い勉強にもなるし、いい所があったりする。

聖也 逆に「俺らはROCKなんてやっていないよ、ただ客と盛り上がって楽しくやりたいんだよ」って言っている奴らは嫌いじゃない、まぁどうでもいいって感じだけど。

u でも俺はムカツクわ。幸せそうな顔している奴らは全部ムカツク。彼女居る奴はみんな別れちまえ!

聖也 何でだよ(笑)。

烈 そういうエンターテイメント的なバンド観ているとこれはやっちゃいけないだろうっていう意味で勉強になるけどね(苦笑)。

u バンド以外の所で付き合うといい人もいるけど、バンドとして見るともう大嫌い。

―このイベントは今後続いていく感じなんですか?

u 不満がある限りは続けるし、続けなきゃいけない。不満が無くなったら俺死んじゃうから。不満だらけの世の中で生きて来たし、生きてるし、不満をぶちまける為にバンドやっているから。不満があるから俺がいる。

昌亜 …どうした?

一同 (笑)

聖也 なんか2枚目に変身したけど大丈夫?まぁ、続けていきたいね。自分に素直に生きている奴が少ないって思う。勝手に自分の良いように解釈して、これでいいやみたいな適当に生きている奴らって、エセロックじゃなくてエセ人間だね。

昌亜 それ、自分の事じゃん。

聖也 ま、俺もそうなんだけど(笑)。自分の都合の良いような事ばっかり全てを進めて…。

昌亜 それ、すっごい聖也の事言っているよね(笑)? 話それだけど、最終的にうちらがエセロック撲殺GIGをやらなくても良い環境、今のインディーズビジュアルシーンでこういうイベントをやらないでも良い状態になるのが1番。

u 多分無くならないと思うよ。だから俺らはやらなきゃいけない。

聖也 何の使命?

u 生きるためのだよ。

昌亜 …そんなに深くないよ(笑)。

聖也 でもバンドをやっていく上で必要なイベントだと思うね。普通のイベントだけだったらストレスしか溜まらないから。たまには同じ考えの人間が集まってやるのが楽しいし。

―烈さん楽しいですか?

烈 楽しいよ。プラスになる事が多いからね。

―KLACKは今後どの様なROCKを展開していますか?

u 俺らの姿勢は、不満や鬱憤を心の底から吐き出す事。

昌亜 伝えるって事が第一前提で、うちらのやっている事を主観に感じ取らせたい。

聖也 それ、欲じゃん(笑)。

u うちらの思いをぶつけるって事だよね。

聖也 理解してくれとは思わないけど、俺らの投げかけを受け止める奴が少しでもいたらいいかなと。姿勢はこれからも変わらないよ。

昌亜 それは結成当時から変わっていないし。

烈 不満がある限り、ぶつけていくよ。

u 心の底からライブでぶちまける、それはやらなきゃならない。

聖也 逆に前向きな歌詞とか聞いていると現実逃避しているんじゃないか? って思うんだよね。不満から現実逃避しているか、こういう詞を書けば人気が出るんじゃないかっていう下心が見え見えなんだよ。

―エセロック撲殺GIG以外にやってみたい事とかありますか?

昌亜 やりたい事は沢山あるけど、今言っちゃうと面白くないでしょ?

聖也 ま、バンドでやりたい事とか出していったら実現不可能な事ばっかりになると思うから、一口では言えないね。

u 先の事考えるよりは、今目の前にある事を精一杯、死ぬ気でやるよ。いつ死ぬか分かんないし、明日死ぬかもしれないし。

昌亜 今やっている事ってロックバンドとして土台的な事だし、それから何処に行こうとか知らないけど、今かき混ざっている感じがするからしっかりやって次の場所に行きたいと思う。

―では読者へメッセージをどうぞ。

u 究極のエセロックバンドはKLACKだよ!

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