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『 A F E R N I  』

DADAROMA 2016 Visulog Interveiw

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「関係のない人が巻き込まれて“悲しいね”っていうことだけを歌いたかった」

 

DADAROMAのニューシングル『造花とカラシニコフ』が12月7日にリリースされる。
「造花とカラシニコフ」はメンバーが実際に広島まで足を運び、原爆というテーマから悲しさや儚さを歌った切ない物語となっている。ジャケットもVo.よしあつ自らが撮影した広島の空の画像が使われている。 12月9日からは、DADAROMA 二周年記念 ONE MAN TOUR「造花とカラシニコフ」も控えている彼ら4人に話しを訊いた。
 

 

 

 

 

――ViSULOG初登場になりますのでバンド結成のいきさつから教えてください。
よしあつ:僕が前にやってたバンドが終わりまして、もうバンドをやらないってことも考えていたんですけど、不完全燃焼というか、やりたいこととか、やってみたいことがまだまだたくさんあると思って、前から知ってて気になってたメンバーに声をかけていきました。最初は祐介に声をかけて居酒屋で話しながら朋ちゃんを呼んで、ギターは最後まで悩んだんですけど、裕ちゃんが「絶対にこの人がいい!」って連れてきたのが太嘉志ちゃんで、太嘉志ちゃんの曲を聴いた時に一発で「この人にしよう」って思ってこの4人が集まりました。形になるのはわりと早かったかなと思います。
――よしあつくんの中でのビジョンは最初から明確にあったんですか?
よしあつ:そうですね。僕がやりたいことをしようと思っていたので、自分の中でのビジョンは最初から固まってました。そろそろ始動から2年ぐらいになるんですけど、各々がキャラ立ちしてきたこともあって、やりたいことがより明確になってきたというか、「DADAROMAとはこういうものだ」というのが各々で既に固まっているので、最初よりも今の方がしっかりまとまってる感じがしますね。
――ここまですごくいいペースで進んでいる印象ですが手応えはいかがですか?
よしあつ:全然そんなことないですよ。最初は良かったんですけど、やっぱりそんなに簡単ではなくて、日々いろいろ考えながらギリギリで続けさせて頂いています。
朋:2年経つと周りからもチヤホヤされなくなりますからね(笑)。
よしあつ:もう新人枠じゃないからね。
――12月7日にリリースされる『造花とカラシニコフ』はどういったコンセプトで制作されたんでしょうか?
よしあつ:僕が決めたんですけど、戦争や、長崎の原爆がコンセプトです。ただちゃんと学校に通っていた人間ではないので、何がいけないとか、戦争がどうこうとかっていうのは全然分からないんですけど、そういう争いが起きたらどこかで関係のない人が悲しんだりするのっていろんなものごとに当てはまると思うんですよね。歌詞も戦争についてどうこう言ってるわけではなく、爆発が起きてしまった時に、何も関係のない男女が巻き込まれて“悲しいね”っていうことだけを歌いたかった。難しいことや世論は分からないですけど、悲しい思いをしている人や辛い思いをしている人は確かにそこにいて、そういう悲劇は忘れないでほしいなって。
――原爆について書こうと思ったきっかけは?
よしあつ:特に何かを見たり感じたものがあったわけじゃなくて、わりとフワッと次はこれだなと思ったんですよね。それを事務所に言ったら、ちょうどツアーで広島を通る機会があったので「跡地や記念館を見てきたら?」って。それで見に行ったんですけど、見に行った日の天気がすごく良くて、原爆が落とされた方向の空の写真を撮ったのでそれをそのままジャケットにしようという話になって。
――実際に自分の目で見て何か変わりました?
裕介:学生の時に一度行ったことがあったんですけど、正直その時は何も感じなかったんです。でも今回作品を作るにあたって時代背景とかを事前に調べてからもう一度見に行ったら、想像してた以上に酷かった。戦争の何が悪いとかは僕も分からないんですけど、実際に自分の目で見てから歌詞を読むとよりリアルに感じられるというか、その時に起きた人たちの悲劇の光景がすごく目に浮かびますね。
――“人を食べる空のおはなし”という歌詞がすごく印象的でした。
よしあつ:最後は“人を食べる人のおはなし”になっています。結局人を食べているのは人なので。
――曲はどうやって作っていくんですか?
よしあつ:8割くらいは太嘉志ちゃんが作って、あとは各々のパートがアレンジをしていくことが多いです。
太嘉志:わりとキーワードだけで作っていくことが多くて、これも最初に“造花とカラシニコフ”というタイトルだけ決まっていたので、“造花”は綺麗なイメージ、“カラシニコフ”はなんとなく重たい雰囲気を感じたので、この2つの世界観を融合できたらなと思って作りました。逆に原爆とか戦争とか時代背景とか最初から言われちゃうと作れないんですよね。
――最初にこの曲を聴いた時の印象はいかがでしたか?
朋:いつもほぼ完成形が送られてくるんですけど、「こんなの弾けるかな?」って思いました(笑)。変拍子だから「いまどこ?」みたいに正解が分からなかったというか未だに分かってないんですけど、印象の強い曲なのでドラマティックに仕上げたいと思って、ベースラインも終盤に向かってドラマティックになるように考えました。
裕介:展開も多くてテンポチェンジもあるからすごく大変で、今までのレコーディングで1番時間がかかりましたね。
――サビから始まるのもインパクトがありますね。
よしあつ:最初は違ったんですけど、太嘉志ちゃんから「サビスタートでいきなり始めたい」って言われて作り直してみたらたしかにいいなって。
――MUSIC VIDEOはどんな内容に?
よしあつ:ドラマシーンをはっきりと分かりやすくしたかったので、僕の書いた歌詞の世界観通りのドラマを撮って欲しいってことをお願いしたら、本当にドラマや映画の台本みたいなもの上がってきてその通りに作ってくれました。中高生くらいの男の子と女の子がいまして本当に初々しい感じで手を繋いで歩いているんですけど、バイバイって別れた直後に少年の頭上に飛行機が飛んでいって、「あっ!」と思って走って行ったときにはもう瓦礫しかなくて焼けた女の子の手が置いてあるんです。初めて完成されたMUSIC VIDEOを観た時はメンバーみんなしばらく沈黙で目に涙を浮かべていました。
――少し内容を聞いただけでも切ないですね。
よしあつ:その男の子と女の子が本当にいい表情をしてくれるんです。編集の時って付きっきりで作業するんですけど、男の子と女の子の演技が良すぎてどんどんバンドシーンを減らしてしまうんです、僕たち(笑)。俺らのシーンなんかいらないからこの2人をもっと映してほしい」って思えるぐらい素晴らしい演技をして頂けました。
朋:MVを撮る度にドラマシーンの撮影が長くなって演奏シーンが短くなってきてるよね。
裕介:たしかにね。
よしあつ:ライヴは結構激しくて「やぁ、みんな楽しいか!?」って感じなんですけど、リリースする作品としてはちょっと違うテンションというか、ベタな言い方しか思いつかないですけど“DADAROMAの世界観はこうです”っていうのを提示したいので気づくと自分らは「絵」からどんどん必要なくなってしまうんです。
――最終的には出演しない可能性も?
よしあつ:それも結構考えます。そのときはちゃんとメンバー全員で監督やりたいなって思います。
――見所を教えてください。
よしあつ:ドラマシーンを別とすると、今回は太嘉志ちゃんがすごい良かった。
裕介:表情が良かったよね。
太嘉志:新しい表情をしました。
よしあつ:今までの太嘉志ちゃんは結構笑顔が多いギタリストだったと思うんですけど、今回は妖艶というか、流し目とか瞼がゆっくり開く感じとかがすごい良くて、「あれ? 違う人?」って感じでした。
裕介:最近バンドシーンを撮るのが少なくなったってきてるんですけど、いつも撮ってもらってる監督さんなので、テイクが少なくてもおいしいところを用意してくれるんですよ。なのでその少ないテイクの中で激しいところは激しく、静かなところは静かにってことをどれだけ全力で撮られるかが勝負でした。
朋:私は最近メイクの黒い範囲がどんどん増えてきていたので、メイクがどんどん過剰になってきていたので、一度真っさらにしようと思って真っ白にしてみました。
一同:(笑)。
――あのメイクにはそういう意図があったんですね(笑)。
朋:そうなんです。一度白紙に戻そうと思って。
よしあつ:1周したってことだね。
「良くも悪くもその時にやりたいと思ったことを素直に形にしている」

――C/W「ディレンマとキャンドル」はいかがでしょうか?
よしあつ:リリースが冬なのに原爆という時代背景が真夏の歌を出すので、2曲目はちゃんと冬っぽくて季節的にも聴きやすいものということで、ツリーとかキャンドルが入ってるんですけど、内容はそこまでクリスマスに関わっているわけではなく普通に男女のラヴソングのような感じです。ただ幸せな歌ではないですね……。
――この曲すごく好きです。
よしあつ:え!本当ですか!完全に自己満足だと思ってたのですごく嬉しいです。女子も男子も「きっとこの人といるべきではないんだろうな」って考えてしまう時ってあると思うんですけど、そういう人たちの事を描きました。12月リリースの予定だったので、太嘉志ちゃんが「冬にこういうバラード出したいんだよね」ってことでDEMOを作ってきて、そこに僕が中身をつけていきました。
――歌のテンション感がずっと同じなのがすごくツボです。
よしあつ:最初は低すぎるかなっていう悩みもあったんですけど、あえてこの低いテンション感で聴きやすく終わろうっていう狙いにして良かったです。
――もう1曲のC/W「クワイエットレッド」はライヴを想定して?
よしあつ:Type Bにしか入ってないんですけど、ライヴで「ウオー!」ってなるのを想像して作りました。よくリストカットとか薬いっぱい飲んでおかしくなっちゃうとかって聞くんですけど、それって「何の意味あるの?」って。そんなことよりも、僕と君たちには一番生きていると実感できる鼓動がぶつかり合う場所があるじゃないかって言いたくて。助けたくて。
――書きなぐってる感じですごくストレートな歌詞ですね。
よしあつ:こういう話って、回りくどくカッコつけるものでもないかなと思ってバーっと書きました。書いてるときすごく恥ずかしかったんですけど歌ってみると結構感情が入るんですよね。
――ライヴですごく盛り上がりそうですね。
よしあつ:これは盛り上がって欲しいですよね。
――『造花とカラシニコフ』はDADAROMAにとってどんな1枚になりましたか?
よしあつ:シングルを出すたびに、前回はこういう感じだったから今回はこういう感じでいって、次はこういう感じでいきたいなっていうのがあって、前作『夢タラレバ』は、僕らの中ではキャッチーで聞きやすい部類だったんですけど、そのMVを撮ってる時に、今回の『造花とカラシニコフ』はこうしようっていうのがもう決まってました。前作がキャッチーだった分、今作は最初にだした「溺れる魚」みたいな重たい世界観をしっかり出したいと思って出来上がった1枚ですね。
――毎作品ともコンセプトがしっかりしてますね
よしあつ:良くも悪くもその時にやりたいと思ったことを素直に形にしているので、ネタが尽きるってことはないんですよね。引き出しから出しているわけではなく、思いついたものというか、「次はこうだな」と思うものをやっているだけです。
朋:2周年ということで、なんとなく今回が節目のようになる作品なのかなとは思ってます。「溺れる魚」という重たいものから始まって、キャッチーなものやバラードを経て出来た作品なので、この2年間の集大成のような1枚になったんじゃないかな。
――アートワークやアーティスト写真がいつも個性的ですが、曲と一緒にイメージが浮かんでくるんですか?
よしあつ:僕個人としては、アートワークに関しては曲をもらった時にストーリーと映像は同時にパッと出てくるので、それをメンバーにいかに具現化してもらうかっていう感じです。アーティスト写真に関してはちょっと特殊で、衣装とかメイクの打ち合わせをメンバー内で全くしないんですよ。

――どうやって決めていくんですか?
よしあつ:衣装会社さんに行って「どういう服着るの?」ってその場でぽんぽんアイデアを投げて出来上がりなんです。だから僕の想像していたMVの世界観と他メンバーの衣装が合わないことがよくあるんですけどそれはそれでアリなんですよね。4人でDADAROMAなので。ただ1回だけ事件がありまして、「ルシッド・ドリーム」のMVを撮る時に、僕の中では雪が降ってる樹海のようなところで撮るイメージだったんですけど、衣装と照らし合わせて考えていたわけではないので、朋ちゃんの衣装がほぼパンイチっていう(笑)。
朋:雪山でカラスの羽みたいなパンツを履いた人がベースを弾いてるっていう……。まるで原住民のようでした(笑)。
よしあつ:メンバー各々の個性が出ないと誰でもよくなっちゃうじゃないですか。特にこうしてほしいとかもなくて、タイトルとか曲が出てきた時に各々が「自分はこうしよう」って勝手に考えるのでそれでいいんです。
――狙ったわけじゃないからこそ絶妙なバランス感になるんでしょうね。
よしあつ:狙っちゃいけないと思っているので、その辺の打ち合わせはしないし、したくないんですよね。
朋:だから今回は両サイドにドレスがいるんです。
よしあつ:ギターとベースが両方ドレスなので、ライヴで3人がフロントに立ったら両サイドがお姫様みたいになっちゃう(笑)。
朋:私は女形なので。
一同:ええーっ!?
裕介:知らなかったんだけど!(笑)
――いつから女形なんですか?
朋:2枚目のアーティスト写真ぐらいからかな。
よしあつ:ナイフ舐めてなかったっけ。
裕介:それ全然女形じゃないし……(笑)。
「CDを買ってくれて、ライヴに来てくれるっていうのは当たり前のことじゃない」

――二周年記念 ONE MAN TOUR「造花とカラシニコフ」はどんなツアーになりそうですか?
よしあつ:最近はハロウィンワンマンがあったり、インストアイベントやコンセプトライヴが多かったこともあってわりとアットホームな雰囲気だったんですよ。でも、DADAROMA本来の世界観はこうですとか、こういう音楽のこだわりがありますとか、「これがDADAROMAです」っていうのを、ちょっと気難しいかもしれないけどしっかりと提示できるツアーにしたいですね。
朋:やっぱり美味しいものをいっぱい食べたいですよね(笑)。実は一周年ツアーの時とほぼ同じ箇所にしているので、その時よりも進化した姿を見せたいです。
太嘉志:冬だし雪のある箇所もあると思うので、いつもより気を引き締めて運転して無事故無違反でツアーを回れたらいいなと思います。無事な姿で各地のみんなに会いに行くのが一番だと思っているので責任重大です。
裕介:一周年と同じ場所、同じキャパなのでソールドアウトさせたいっていうのはもちろんあるんですけど、それだけじゃなくて、成長してる姿も感じとってもらいたいし、昔の曲もより深く伝えられるようになれたらいいなと思ってます。
――最後にViSULOGを見ている人にメッセージをお願いします。
裕介:ViSULOG初登場のDADAROMAですけど、今後ともたくさんお世話になると思いますし、DADAROMAは2周年に向かってまだまだ走っていくので応援よろしくお願いします。
朋:さっきよしあつも言ってたけど、ここのところはアットホームな雰囲気をずっと出していたので、2周年ツアーではカッコいいところを見せられたらなと思います。
太嘉志:初めましての方もいらっしゃると思うんですけど最後まで読んでくれたってことはちょっとは気になってくれてる人だと思うので、YouTubeとかもいっぱいあるから観てもらえたらいいなって思いました。
よしあつ:初めまして、DADAROMAのよしあつです。ここまで読んでくれてありがとうございます。いつも応援してくれる方々もありがとうございます。2周年ワンマンが控えているんですけど、最近よく思うのは、お客さんがいて、CDを買ってくれて、ライヴに来てくれるっていうのは全然当たり前のことじゃなくて、よくバンドマンにありがちな「ついてこいよ!」とかも最近は違うなと思っています。選ぶのはお客さんだし、大切なお金や時間を使って選んでくれているわけなので、そうなった時に「僕らに何が出来るのか?」って考えたら、ついていきたくなるもの、会いに行きたくなるものを提示することだと思うので、そこに全力を注ぎつつ、日々「DADAROMAってどういうものなんだろう?」ってことを常に僕ら自身で考えつつ妥協のないものを出していけたらなと思います。ありがとうございました。

 

 

 

Credits for interview: 山本貴也 「Yamamoto Takanari」
 

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